第6話 さらばSオケ!! 涙の解散式&愛の2台ピアノ

それぞれの就職が決まり始めると共にSオケは解散する。
しかし新たなる有志によって、一段階上のオーケストラを
結成する事を提案する。

SオケとAオケ、これまでは二つのパートに別れていたために
内容が分散しているような印象もあったが、ようやく1つの
形として進行する事になった。
勿論これまでの2つの対照的な関係が、ドラマを面白くして
いたのも事実であるが、今後はまた違った楽しみが提供され
るのかも知れない。

ドラマは今後の進路に関して迷走していた者達が、一つの
目標に向かって始動すると共に、これまでとは違う
オーケストラの結成故に、一区切りするために解散式を
行う話しだった。

エリート組と雑草組の混成故に、早くも確固たる地位を確立
しているものと、努力によってその座を奪おうとする者たち
の立場の違いが鮮明になり始めている。

この中で蚊帳の外にいるのは上野樹里だ。
上原美佐のセリフが象徴するように、前回の文化祭での玉木宏
の演奏は、彼が遠い存在の様に感じるほど、才能を遺憾なく
発揮し、その力を誇示したと思う。
努力と決意の影が見えた彼女であったが、ピアノのアンサンブルを
行っただけで、満足してしまった。その先にあるものを
掴もうとして躍起になっている彼らとの温度差を感じた。

玉木宏がSオケを経験して変わったように、煮詰まりを見せている
上原美佐や上野樹里は、何によって意識を変革していくのか
見物かも知れない。

今回は全体的にコメディ要素が少なかった気がする。
そう感じるのはのだめの出番の少なさ故のことかも知れないが、
ドラマとして引き締めるべき所は、きちんと引き締められていた。
特に2人のピアノのアンサンブルは、周りの目を引きつけるに
十分な演出であり、玉木宏が心の中で語る言葉が、2人の関係
とピアノの技術を解説しているので、実に見やすく分かりやすい。

便所での上野樹里の行動があまりにも不気味過ぎてコワ面白
かった。倒れている時の足の角度とか、起きあがってくる時の
不気味さとか、上野樹里は芸達者ですね。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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