第10話 波乱のコンクール! 告白と涙の最終章!!

コンクールの予選ではトラウマに悩まされながらも本戦出場が
決定する。しかし更なる壁が彼女の前に立ち憚る。

のだめメインの回で面白かった。
やっぱりこのドラマはのだめ有ってのものなので、彼女がモニター
前に多く登場する分、ドラマとしての面白さは比例して面白く
なる。

彼女の中のトラウマと才能の秘密が上手い形で現れ、彼女が
何故上を目指すような演奏を拒み、楽しむ音楽ばかりを求める
のかがハッキリした話しで最も興味深かったのではないか。
そしてそんなトラウマさえ乗り越えようとする千秋の存在の大き
さと、彼女の居ない練習室の空席は、彼の中の彼女の存在感を
現すのに十分な演出であり、互いに必要とする間柄で、とても
バランスよく描かれている。

才能の一端を見せたオーケストラ本戦での2曲目ストラヴィン
スキーの楽曲。
殆ど即興の様な形で楽譜を暗記したと思えば、途中に耳に入った
携帯音までも暗記してしまい、奇抜な演奏になってしまったが、
予選から実力を買っていた音楽家の裁量が彼女の才能の大きさ
を上手く表現しており実に上手く作ってあったと思う。

いよいよ来週は最終回か。
多分「のだめ2」の製作はほぼ確定だろうけど、とりあえず
良い形でのエンディングに期待したい。

guest
木村了(ヴァイオリン奏者)

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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