今回の展開の全ては中森明菜と黒木瞳の会話の中に集約されて
いると思う。
これまで家庭を持ったことにより、他人のためばかりに時間や
労力を費やしてきた主婦にとって、自分のために何かしようと
思ったことは良い傾向だと思う。
バレエという人目も気になる種目ではあるが、他人の視線が
気になるとか、年齢制限があるとかそういうものではなく、
自分自分のために興じることこそが大切なことだ。

夏帆＆志保は、自分勝手で我が儘なフリして、母親の異変に気が
ついている。
他人に目を配る余裕があるのならば、手伝いもしなさいと小一時間
問いつめたいところだが、母親の味方となって父親や家事からの
独立を支援する立場の人間としての描き方は良い感じだ。

子供達は母親の味方をする事により父親は可哀想な役回りだけど、
古田新太の傲慢さによって、遠慮無く攻撃してあげて下さいと
言う感じかな。

子育てに悩む中森明菜が今後どんな形で黒木瞳に寄りかかっていく
のかも楽しみだ。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)