病院への慰問公演が失敗に終わり、堰を切ったように
生徒達が次々とバレエ教室への出席を中断していく。

それぞれに家庭や個人の事情が存在しており、また公演が
失敗に終わった事によって自信を失い、練習を継続して行って
いくのが困難になる中、バレエ団が分裂の危機に瀕する話。

未完成では有るがバレエ団の公演を見た子供の視点からの一枚の
絵が励ましとなり、また松島トモ子のバレエ教室に通う仲間たち
へ送る友情のサインが、崩れかけた生徒達の足並みを今一度揃え
させる結果となる。

他人に夢を与えられたことで良い気分に浸るのは良いが、
それをバレエ継続のための直接の原因にするのは、理由としては
弱い。

バレエの練習から少し距離を置いて見る事によって、沸き立つ感情
をもう少し上手い形で取り込めると、バレエとは何なのかを
上手く表現できると思う。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)