第2話 動き始めた気持ち

初めは"もう恋なんてしない"というキャッチフレーズの元で動いて
いたプロジェクトが先方からのクレームにより、"次の恋の準備は
出来た"というコンセプトに変更し、ネガティブな状態からポジ
ティブな状態へと移り変わる様子を伊東美咲の心情とリンクして
描いた話だった。

最近よく取り上げられるドラマのネタではあるが、働く女性の
仕事と恋に於けるバランスと心情を年齢などの要素を加味しながら、
上手く取り込んでいる話だと思う。
男性社会の荒波の中で働く伊東美咲と同様に働く女性の中から
同姓の繋がりを実感してみたり、時には今の生活は望んでいたもの
なのかと自問自答してみたりするところは、かなりリアリティが
有るのではないかな。

今回の主役が伊東美咲ならば影の主役は瑛太だった。
彼の行動には一見すると成功のために仲間の心を踏みにじる嫌な
奴に映るのかも知れない。しかし彼の行動を紐解くと、実は仲間
思いで信頼感に熱い人物像である事が見て取れる。

キャラクターの造形を描くときに彼のように嫌な部分を先に見せて
後から真相を見せていくやり方は、常に良い人を演じている役柄
よりも深いものが伝わってくる。

伊東美咲とのクライアントとのアプローチの仕方について言い争っ
た事も、亀梨くんの行動をぞんざいに扱うように見える彼の行動
にも彼らしい仲間に対する信頼の表れなんだなと感じることが
出来るとこのドラマの良さが伝わると思う。

ただちょっと二人が結ばれる素振りを見せたのは早急な展開かな。

あと1話目に引き続き、この手の業界の紹介ビデオになっている
部分もドラマとしてはややヤボったい感じがしないでもない。

guest
相沢紗世、秋本奈緒美

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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