クライアントとなかなか新規の契約が取れず、先回りして業者に
口約束してしまった事がアダとなり、対立点を生んでしまう話。

この対立点の中に恋のライバルという要素が加わり、仕事以外の
個人的な事情や感情を面白い形で構図の中に組み込んだと思う。

クライアントとのアプローチの仕方で不器用さを見せている
伊東美咲だが、【第2話】の中でもその性格は現れていた。
企業の利益ばかりを優先するやり方には賛同できず、一人一人
の個人との信頼関係も大切にしていきたい役柄だ。

確かに誰とでも仲良く仕事が出来れば良いのだが、そういう理想論
ばかりで推し量れる業界ではなく、時に一方を切り捨てなければ
ならない時もある。
どちらの論理が正しいのかは判断に難しいものだが、少なくとも
亀梨和也くんのフォローは、当を得ている感じで良かった。

意外なのは、りょうさんが企業の利益を優先するやり方に対して
自らその価値観に迷いを生じていること。人間の複雑な心理を描く
にはこういう描写も有りだと思うが、ドラマとして上手い対立の
構図を作るには、毅然とした態度で利益以外の人間は切り捨てる
位の行動を見せてくれた方が見ている方としてもスッキリする
と思う。

瑛太との関係でも、彼女の中で弱味を見せたとき、瑛太は魅力を
感じなくなり離れていってしまうかも知れないですね。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)