恋愛を支配するタイプとコントロールするタイプ。
好きな相手に自分の気持ちを押しつけるのが子供で、認めさせ
るのが大人。

そんな言葉の証明を展開の中で描いた話で、改めて何事に於い
ても経験不足な亀梨和也に成長を促した感じの展開だった。

冒頭からこそばゆくなるような二人のやりとりから始まり、
次第に二人の恋愛に求める性格の違いが顕著になっていく。

年齢的な違い、性格の違い、そして経験の違い。
特にこれまでの展開の中で社会人としての経験の無さを露呈して
いただけ有って、恋愛に於いてもそんな性格が見て取れて
演出的にはよく出来ていたと思う。

大人で有るためには働き、他人に認められることは、自分の精神
を鍛えることにも繋がり、自分に自信をつけるにも必要な事だ。

他人に喜ばれようとする行為は、逆に自分に自信のない裏返しで
あると冷静に分析する伊東美咲。恋人として付き合っていく事でも
冷静にそろばん勘定を弾いたのではないかな。

何でも持っているように見える伊東美咲に彼を譲って欲しいと
訴えた浅見れいな。そんな行動で彼を手にしても心までは奪え
ない事は分かっているはずなので、なんとも寂しい限りだ。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)