第11話 伝えたい言葉

亀梨和也が都心を離れ、静岡の実家の方で一から修行し直す話。

紆余曲折しながらも月9らしく予定調和な結末。

日本の視聴者もハッピーエンドばかりを求めているからこれで
良いんじゃないのって感じ?

日常生活の中からそんなにドラマチックな結末ばかりを期待さ
れても脚本家としては迷惑かな。

仕事や経験に於いては圧倒的なイニシアチブを持っていたはずの
伊東美咲が、恋愛に於いては、気がつくと年下に見守られっぱ
なしの状態。そんな事実に気がついたのがようやく最終回で
あったという、ドラマでは実にありがちの展開だ。

気がつくと近くにそんな想いを伝える相手が居ないという
シチュエーションが精一杯の所で、もう一度チャンスが有れば
見守りたいと願う伊東美咲と亀梨和也の距離感も、東京と静岡
程度のものだから、取り返しの付かない距離でもないし、
流石に感動や緊迫感とはほど遠い演出だった。

しかしやっている内容自体はリアリティに溢れていた部分も多く
働く女性や年下の男性をテーマにした所も斬新さはないが、
今時の悩める女性に対するメーセージも多く含まれていたので
似たような境遇にある人はそれなりに感情移入できると思う。

そして全体的に見てセンスとして悪くはないドラマだった。

最終回の志田未来には、視聴者の期待も大きいためか、少し
造形に無理が有って大人っぽさを演出するのに多少の不自然さ
も見えた。特に亀ちゃんとのやりとりはね。

このドラマを通して、意外と伊東美咲アンチファンが多いことも
確認が出来た。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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