妖怪と人間。
相反する関係だと思うが、このドラマの中では思い切りそれを
絡ませて、彼らに降り掛かるエピソードを通して、人間の貧しい
心であったり、優しい心であったりを表現している。

今回もドラマの中で出てくる人間は妖怪である彼らを裏切る結果
となった。

それでも何故助けるのかという部分についてはドラマの中で台詞
を濁らせ、明らかにはされなかったのだが、勧善懲悪のドラマに
於いて悪を倒すという本来の目的を遂行し、文句は言うが心は
純粋な彼らの活躍ぶりを演出した格好だ。

ブタ嫌いの人間が彼の態度を見て受け容れていく様子や、振られ
た後にも男を見せると言った昔気質のキャラクターを上手く
表現したと思う。

予算の関係だと思うが、エキストラも含めて物語の中で登場する
人物の少なさや町並みを写す絵がない事によって、ドラマの中での
息づく生活感を表現できていない所は、より"かくし芸大会"を
感じさせる作りになってしまっておりやや残念なところ。

しかし酒井若菜のチャイナ服は最強でアル(^O^)

シャレの効いた三蔵法師像というのも面白かった。

guest
及川光博、三浦理恵子、酒井若菜、金子さやか

評価：★★★☆☆