第1話 料理は焼きが命だ!! 父の味を取り戻せ!!

タイトルの「鉄板少女アカネ」と聞いた時点で、正直駄作だろう
というイメージしか残らなかった。
鉄板の料理人を題材にして面白いドラマが生まれるとは思えない
し、料理の場面でCG出して決めポーズまで見せる日には、
ストーリー以外の演出の中に比重多き物があるのかなと思った。

「喰いタン」の様な食べ物系ドラマを題材にした訳だけど、
前者はBGMにクラシックを使って盛り上げ、パロディ色を
出して独自色を描くことに成功したのに比べ、こちらは人気の
俳優を使って、そのままコミック的ドラマを演じさせただけの
ちょっと味気ない演出にも思える。まだ初回なので独自色が
見えていないだけなのかも知れないが、あまり気の利いた世界観
には見えなかった。

やはり主人公のキャラクターの中に鉄板に賭ける思いを見せ
ながらも、初回では親の味を超えるだけの才能とかアイディア、
ボキャブラリーの一端を感じさせる必要が有った。
少なくともあの親有ってこの子有りくらいの才能は見せなけ
ればならなかったと思う。

りんごの味を見破った事と、だし汁を開発したことには何の
関係があるのかよく分からなかったし、結局ストーリー上の
キーポイントになったのは、あの分厚い"鉄板"で有って、
彼女のキャラクターとは何ら関係がない感じがしてくる。

幼い頃歌にして覚えた製法を使ったという展開は面白いのだが、
逆に手軽に出来る作り歌の様な感覚が、このキャラクターの
才能という面を見事に打ち消してしまっているのが残念だ。

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)

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