第3話 イブ@涙色

クリスマスという機会に恋愛に臆する人たちの肩を押すような
メッセージ性溢れる内容でなかなか面白かった。
フジも数年前にクリスマスだけの特別企画で
「X'smap ~虎とライオンと五人の男~」というドラマを放映した
けど、あのドラマと同様にドラマ全面に渡りクリスマスという
デコレートがなされていて、賑わう界隈もそんな彩り溢れた
雰囲気が流れていて、それだけで有る意味満足するものがある
んだよなぁ。

このドラマの企画を聞いた時点で山崎静代と河本準一の二人が
結びつくようなエンディングを想像していたが、全くの予想外。

時には諦めることも大事で諦めなければならない事も有るという
山崎静代の答えに対して、結果が出る前に諦めるのは諦めでは
なくただの逃げだという河本準一の言葉が上手く演出された
話しだった。

終わらせないと次の恋愛を始めることもできず、自分の中で
諦めるための告白を演出するという切ない部分も有るが、
告白する相手の返答はどれも心優しく、後に引きずることのない
無味無臭な応対で好感の持てるモノだったし、そんな失恋の
傷を癒す相手が近くに居るっていうのは、有る意味幸せでは
ないかな。

多少、今回のトリックはミエミエだったが、大福ケーキが
売れるまでの奇蹟を上手く二面的に描いた演出は良くできて
いたし、売り上げの足りない面を佐々木蔵之介が補うところも
よかったと思う。
静ちゃんと通行人が落ちている金を巡って争うシーンを描いた
中にさり気なく500円というネタの刷り込みを行っていたり
する所が演出的な効果をあげているのだと思う。

また謎に包まれていた増田貴久の4人の姉のオチもなかなか
面白かった。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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