第3話 涙の大食い選手権

演劇畑の人は、TV業界のことに全く興味がない。
コントと演劇の垣根が無く、どんな役柄にも深い状況設定を
求めてしまう。

藤田まことの価値観に無いものを、如何に松たか子が
マネージャーとしての手腕を発揮して、彼を引きずり込めるのか。
手を変え品を変え、強情な彼のやる気を喚起させようとして
奮闘する松たか子の表情豊かな感じが、ドラマとして心地よく
感じられるようになってきた。

前回まではどうもつかみ所の無かった展開だが、今回少しずつ
良くなってきた感じがする。
相変わらず'小ネタ'のセンスだけは、一時代前のネタって感じで
素直に笑うことが出来ないものが多いのだが、食わず嫌いで
世間知らずな演劇畑の男に、新たなる価値観の造成を行うという
面ではなかなか面白い展開になっていると思う。

芝居の分かる人だけ来てくれれば良いと思っていたが、多くの
観客を前にする演劇も素直に嬉しいとする彼の中で、変わりつつ
ある何かがあるのかも知れない。

guest
マギー(TVプロデューサ)、奥田達士(弁護士)、佐伯新、大内めぐみ

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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