第5話 年下口説き大作戦

親同士敵対するものたちの子供たちが恋愛に落ちる話し。

松たか子の家族に対する敏感な反応が有る流れと、
表題に有る通りの人生哲学に於ける演技者としての役者魂の
流れが有るわけだけど、テーマが鮮明なのだか不鮮明なのか
よく分からない所があるな。
テーマとしては成立しているのだけど、ドラマの中で無理矢理
当てはめている感じさえしてしまう。

森山未來と加藤ローサの恋愛の中に、無理矢理割り込もうとする
松たか子の存在がなぜだか歪に思える。

しかし中だるみしそうなところで、加藤ローサに対する"想像"が
現実として現れてくる辺り、かなり面白い仕掛けだったと思う。

また森山未來と小野武彦の喧嘩にも似た親子の言い争いを通して
家族とはこういうものだと松たか子に感じさせる作りも良くでき
ていた。

藤田まことが子供達の言いなりになっている所が面白い。
確固とした役者としての信念を持っている彼も、家庭については
素人同然であり、右に左に言いように振り回される感じが、
彼のキャラクターに対する愛くるしさを演出している。

そんな彼の花道を飾る"リア王"は開演する事が出来るのか。

guest
小野武彦(マモル父)、白井晃(リナ父)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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