2人の子供たちの面倒を見て貰おうとして、藤田まことの三人娘
の元を訪れる話し。

微妙にゲスト出演陣が豪華だ。

人生の中でも家庭が一番の舞台で有ることに気がつかずに、
父親という役から逃げてきた男の寂しい顛末を見せられる話し
と同時に、後悔している所にぴったり収まってしまう新たな
家族の存在が、よりドラマに深みを与える展開だった。

藤田まことの人生を、リア王の物語と被せる展開は良かった
と思う。
生粋の演劇・シェークスピア役者としての因縁めいたものを
感じたし、物語を知らない松たか子が、三女に希望を見出す
所など、面白く演出していた。

元々高そうなアパートに住んでいる松たか子が、藤田まことと
一緒に住んで浮いた家賃を子供の養育費に充てれば良いのになぁ
と思っていたので、そういう意味では納まり処の良い話しだった
のかも知れない。

ラストの舞台であるリア王については、なんとなく素人集団
で構成されているのでグタグダになりそうな気もするが、
どうなるのか期待してみてみよう。

guest
畠山明子(長女)、久保田磨希(次女)、紺野まひる(三女)
阿部力、安齋肇(向かいの住民)、仲里依紗(長女の娘)、温水洋一

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)