4人の家族が一つ屋根の下での生活が始まる。
家族としてのぬくもりを求めていた松たか子にとって、理想と
現実との間で迷走する。

初めは良かったが、次第に家族としての生活に慣れ始めると、
他人への配慮に欠け、みんなそれぞれが自分勝手な行動を取り
始める。
厳密に言えば松たか子は親ではないために、相手に対して何処まで
踏み込んでいけるものか。またそれに対して、子供に叱ることが
出来ないもどかしい感じがよく出ていたと思う。

家族の繋がりは血の濃さとは関係なく、如何に相手の事を信頼
出来るのかに有る。
元々結婚する者同士他人であるし、藤田まことと香川照之の
喧嘩しながらも真摯に向き合う事によって絆を深めている
関係を例に挙げたり、血の繋がりの有る藤田まことの親子関係が
崩壊している事実関係を上手く照らし合わせて、家族とは何なのか
を説いた事は、上手い主張の仕方だったと思う。

誕生日会のエピソードはオマケ程度。
藤田まことの誕生日なんて誰も知るわけが無く、それ程期待され
ても困る感じ。期待する方にも少々無理があった。

guest
戸田菜穂(本当の母)

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