かたせ梨乃を支えてきた男の存在を知りたくてクラブに足を運ぶ
女性が多い中、勢力を増してきた松岡昌宏ら遼介派が一つの
落とし穴にさしかかる話。

エピソードの中にはホストは恋をしながら仕事を続けてはいけない
のかというテーマがさりげなく混入され、仕組まれた恋だと知らず
木内晶子が石垣佑磨にアプローチをかけ、まんまとその罠にはめら
れる。

女性を"落として"幻想の世界へと誘い、お金を貰うはずのホスト
が逆に客に落とされる失態。
ホストも人間故の出来事なのか、それともプロ意識の欠ける出来
事なのか。少なくとも人間性を活かした接待が得意な遼介派
らしいエピソードなのかも知れない。

またドラマの中では売り上げの増加に伴い、4人だけで活動する
遼介派の問題点が明るみになってきたわけだが、そんな問題点を
提示しつつ、同時に解決するという上手い演出の仕方だった
ように思う。

売り上げという実績だけの関係で繋がる聖也派と、同じ理念の元
で働く大切なパートナーとしての関係性を前面に出す遼介派の
対立点など面白い要素満載だった。

またドラマではホストクラブ"ロミオ"の存在意義を示し、経営者
共々この抗争に参加させ、クラブを取り合う格好とした事は、
よりドラマを面白くさせたと思う。

評価：★★★☆☆