第9話 悪魔のキス! No.1への鍵を握る女

形振り構っていられない状況の中でも、松岡昌宏は松岡昌宏らしい
人情経営で客の心を掴んでいく話。

一人当たりの顧客が落とす金では北村一輝に軍配が上がるものの
顧客数では完全に松岡昌宏が上回り始める。
しかし双方共に決定打は無く、ここに来て太い客を取った方が有利
という展開の中、純名りさと杉本彩が登場する。

北村一輝がホストになる頃の恋愛模様を取り上げた話で、実に興味
深い話になった様に思う。

太い客ほどリスクが高いという言葉通り、如何にも怪しげな杉本彩
が金の臭いをかぎつけて近づいてきた。

ドラマとして面白い所は、そんなリスクを冒してでも顧客を取ら
ざるを得なくなった北村一輝の焦りが見え始めたところか。
松岡昌宏は信念通りに行動しているのに対し、北村一輝は客とは
寝ないという事をねじ負けてでも獲得に向けて動き始めている。

仲間意識の下で協力し合っている松岡昌宏とは違い、そんな
北村一輝の態度に不審がっている下の者たちという構図が、この
対決の中で不確定要素として働き、ドラマを面白くさせていると
思う。

窮地に立つ時ほど人間性が出てくる。
ラストの忍成修吾の行動は意外と言えば意外で、
刺されてしまった事に対してはゾッとする思いだが、逆に聖也派
が混乱している感じが見られて有る意味興味深い。

評価:★★★☆☆

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