第11話 ホスト軍団と四天王集結!たかがホストと言わせない

前回にも同様の書き込みをしたが、正直今クールの中で一番盛り
上がったドラマかも知れない。
後半になるに従い、尋常でない盛り上がりを見せ、最終話は
ホント神の領域に達していた。
あの「白夜行」や「アンフェア」よりも最後は面白かった気さえ
する。

ホストに対する考え方の違う二人の対決が中途半端のまま終わりを
告げ、ホストクラブ"ロミオ"に対する存在意義もまたあやふやな
様相になりかけた。本来ならばグダグダ感を生じても可笑しく
ないハズなのに、ドラマでは二人の共通する敵をぶつけて、
一瞬にして求心力を取り戻してしまった。

ドラマとしてのバランス感が絶妙で有り、敵対する者同士
主張は違うが同じようにカリスマ性を発揮した。
その中でも松岡昌宏の主張っていうのは、万人受けするもの
だが、北村一輝の癖のある主張もまた別の形での魅力を発揮
した所にドラマとしての成功が収められているのかもしれない。

その他脇役になりがちな人物たちの魅力も存分に発揮され、
登場の仕方も完璧なタイミングだった。

昨日の敵は今日の友として戦う姿を見れば、これまでの戦いも
汚れた争いばかりでなく、己の向上心を磨くための戦いとして
決して無駄ではなかった。
それこそ内藤剛志が夢に描いていたホストクラブの在り方が間違い
ではなかった事が証明された格好だ。

ホストというとやはりお金の臭いが漂うことは否定できない。
奇麗事ばかりを並べ立ててドラマを構成するばかりでなく、
そんな世間一般の主張を正面から受け止めて、見事な結論を
導き出したからこそ、ドラマは面白かったのだと思う。

四天王を使い歌舞伎町としてのプライドを守るような作り方も
ドラマとして良かった。

評価:★★★★★

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