あゆの父・吉田吾郎が突然やってくる。
夫・哲に子供が居たことなど知らずに娘と結婚させた事を憤慨
すると共に、他人の子供のために自分の人生を犠牲にすることは
無いと娘を説得する。しかしどんな事情があっても哲の事が
好きだと頑固として聞かないあゆに対し、一緒に帰るまでは
ココに居ると長期戦の構えを取る。

夫との暮らしだけでも大変な事なのに、突如として母親になった
あゆの奮闘記をこれまで描いてきたわけだけど、今回は少し角度を
変えて、家族が機能しているかどうかを描いて見せた。

あゆと哲そして佑樹が楽しそうにじゃれ合う姿を見て、父親に
場違いな印象を与えた事は、この歪な関係が家族として立派に
成立している事を証明している。
父親が来たことはトラブルこそ起こしたものの、そんな存在の
証明を上手く導き出す役目を果たしたと思う。

子供のトラブルに対処するあゆと哲の性格の違いが面白いように
現れている。
哲の対処法は、波風を立てたくない典型的な日本人。
あゆ対処法は、自分の子供を第一に考えるアメリカ人的な志向だ。

やはりドラマとして面白いのは、子育てに男親は蚊帳の外に
置かれている点か。
北条家にしても夫・北条一には発言権が無いかのよう。
川野家も主導しているのは妻のあゆ側にある。

北条翠子が保育園に圧力を掛けようとしているのをさらりと
交わす園長・高沢理恵子も大変だと思うが、なにげに存在感を
発揮しているのが面白いね。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)