第10話 涙の卒園式…愛しい子よ

ドバイ発の日本行きの飛行機が墜落事故を起こす。
まさかと思うが報道される乗客者名簿の中に“イワサキ・
ケイコ”の名前が有ることに緊張は隠せない。
電話で連絡を受け病院に駆けつけると、一命を取り留めた景子
がベッドに横たわっていた。

景子の身勝手な振る舞いにただ驚くばかりの展開だった。

愛する子供のためならば母親は身勝手になれるものだとは
いうけれど、この場合その言葉が当てはまるようなシチュエー
ションでもなく、自分の寂しさを癒すための道具にしかなって
いない子供がひたすら不幸な話しだった。

[5話]で一度は決着が付いたと思っていた産みの母親と育ての
母親の対決。なによりあくどいのは大人の事情を持ち込み、
子供を使ってその選択を選ばせることだろう。
言い争いになって咄嗟にかばったのは産みの母親の方だった。

そして相変わらず一番の被害者はアユであり佑樹だ。
何故こんな男(哲)を愛したんだと憤りを感じるけれど、好きに
なったものは仕方がないのか。

アユの決断がなければドロドロ劇の幕開けだったかも知れない。

しかし救われる思いがするのは周りにいる人々の優しさだろうね。

最終回らしく翠子と倫子の権力争いは嘘のようになくなり、
円満解決。園ママ社会の序列関係は正常化していた。
アユに対しても尊重するような態度を見せ、一応気遣いの面
を見せるなど驚くべき変化である。
なにより驚いたのは、植松莉香がママ茶会に出席していたことだ。

しかし全体を通してみればよく出来た話だった。

脚本家・大石さんの「オスカー」枠の実態暴露で話題になった
ドラマになったが、主演の上戸さんはよく演じていた。
多分上戸彩初めての適役だったと思う。

guest
設楽統、山内勉、細谷里絵、嶋田奏子、鳥越夕幾子、菊地一浩
葛城奈海、丸山歩夢、松村百花、滝田匠

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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