相棒 シーズン6 (2007年度10月期・テレ朝) 脚本:櫻井武晴(1)(9)(14)(19)、戸田山雅司(2)(3)(10)(16) 西村康昭(4)、吉本昌弘(5)(15)、入江信吾(6) 岩下悠子(7)(8)(13)(18)、古沢良太(11)(12)、輿水泰弘(17) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_06/

第2話 陣川警部補の災難
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薫の元に電話が鳴る。かつて特命に居た陣川公平が殺人容疑で
身柄を拘束されたという。陣川は捜査好きで早とちりで思いこ
みが激しく、美女にはとことん弱い面が有った。

死亡したのは大東京印刷に勤める瀬口信大。
マンションから出た所にある階段から落ちた事による死亡だった。
当時マンションの住民が陣川と瀬口がもみ合っている姿を見て
おり、陣川も自ら死んだのは自分のせいだと告げる。
彼は階段に着たときには既に死んでいたこと。そしてこれは人
助けで有ったことを告げるがそれ以上は決して話そうとしなか
った。
瀬口のマンションを調べると、高級な酒が自室に並んでいる事。
高級マンション(億ション)のパンフレットが部屋に置いて
有ったこと。銀行通帳には毎月千万円近い金が振り込まれており
預金は8千万円を越えていた事を見つける。
陣川の部屋を調べると彼とは全く無関係の投資関係の本が一冊
置かれており、紫藤咲江のページに折り目が付けられていた。

右京達は紫藤咲江の経営するファンドを尋ねて事情を聞く。
すると彼女は被害者の瀬口信大が亡くなったすぐ近くのマンシ
ョンに住んでいることが分かる。陣川とは一週間前に、彼が
痴漢を検挙するために見回りをしているときに出会い、ストー
カー被害の相談を行っていた事を知る。ストーカーを捕まえる
為にあのマンションで陣川は張り込みしているところに瀬口を
見つけてもみ合っているところを住民に見られたと言うことだ
った。
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シーズン3の6話"第三の男"に登場した憎めない男・陣川公平が
登場する。彼は何故詳しい供述をせずに沈黙するのか。

マスコミを賑わす女性ファンドマネージャー紫藤咲江は、人一倍
の努力家でここまで登り詰めた訳だが、いざマネージャーとして
他人の金を任された時のプレッシャーは計り知れなく、また
これまでとは取引額の違いから、インサイダー取引に手を出して
しまう。咲江がその為に被害者・瀬口から脅されていたことは
明らかだが・・・

携帯電話に残されていた通話記録などから咲江と瀬口の繋がりが
見つかっていくが、ドラマとしてはその辺の繋がりを上手く
ストーリーに見立てて演出していた事で問題点を上手く誤魔化
した感じの話になった。

遺体の検死の結果、足首に線状の鬱血痕。現場にはロープのよう
なもので擦られた跡。
事件に関係が有るものなのかどうかの見極めが容易すぎる気も
するが、ドラマとしては上手く殺人として処理するために着眼点
を置いた感じ。

ドラマとしては咲江のアリバイ崩しがポイントとなる話。
当然その時オフィスに居て目を通しているハズのテレビの情報
を見ていなかった事を暴く者で、単に見ていなかったとする事も
出来たが、プロのファンドマネージャーとしてのプライドを
上手く引き出した。

被害者の口座に多額の現金が入っていたことが初動捜査に於いて
事故ではなく事件とする事が出来た理由かも知れないね。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

陣川公平 …… 原田龍二 (元特命係、現一課の経理)
紫藤咲江 …… 高橋ひとみ (ファンドマネージャー)
瀬口信大 …… 阪田マサノブ (大東京印刷、インサイダー取引)
武川 …… 高原知秀 (咲江の部下)

窪園純一、朱源実、荻野なお、磯村竜太、石田哲也、江藤大我
東武志

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)