相棒 シーズン6 (2007年度10月期・テレ朝) 脚本:櫻井武晴(1)(9)(14)(19)、戸田山雅司(2)(3)(10)(16) 西村康昭(4)、吉本昌弘(5)(15)、入江信吾(6) 岩下悠子(7)(8)(13)(18)、古沢良太(11)(12)、輿水泰弘(17) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_06/

第5話 裸婦は語る
--------------------------------------------------------
画家・立花隆平のアトリエでモデルをしていた吉崎妙子が階段
から滑り落ちて亡くなる。一見事故に思われたが捜査一課は
何処か不可解なものを感じて事件の線でも捜査を開始する。
死亡原因は階段から滑り落ちた事による脳内出血。死亡推定
時刻は0時30分から1時30分であるという。しかし救急車を呼ん
だのが2時であることから空白の30分の間に隆平は何をしていた
のか。
左肩に不自然な傷が有り落下の時についたものとは明らかに
違うという。
隆平に事情を聞くと、昨晩22時頃彼女に来て貰い、1時間ほど
絵のモデルになってもらったという。23時に仕事が終わったの
ならば何故家に留まっていたのか。そして2階で仕事を終えて
一回のエントランスホールに居たはずの彼女が何故階段から
滑り落ちたのか。空白の30分について隆平は、部屋のドアを
閉めて絵の仕事をしていた為に気がつかなかったものだと
告げる。

右京は近くに置いてある甲冑に人が触れた指の跡を見つける。

吉崎をモデルにした絵を見せて貰う。
その時突然一階から大きな音を立てて何かが倒れる音が聞こ
える。絵を見ていたものたちは全員一階に下りてきた。
薫が意図的に甲冑を倒したものであり、作業部屋にいた人たち
のリアクションを試すものだった。これで隆平の部屋にいて
気がつかなかったという証言は嘘だと判明する。
隆平はモデル料の件で法外な値段を吹っ掛けられた為に言い
争いになりその時落下したという。しかし彼女の手帳を見ると
この日の記載にはG100と書かれておりモデル料で100万円が手に
入ることが記されている。モデル料としては法外な値段。
そして甲冑についていた指の跡からは指紋が検出されず、手袋
をしていた事が判明する。
--------------------------------------------------------

明らかにおかしい証言を繰り返す画家の立花。
被害者の吉崎を殺害したのは、本当に彼ではないのか。
そして30分間の空白の時間との因果関係は有るのか。

甲冑が倒れたことは明らかで、その時何故手袋をしていたのか
という点が冒頭から引っかかる。
手の脂が付かないために作業中にしているとの事だが、洗濯機に
入っていた手袋を見て疑問に思う。

吉崎が落下したときに彼が現場にいない事が明らかになった。
吉崎の携帯のメール記録の内容は一人で居ることを示唆する内容
だった為だ。

立花の妻によると過去・5年前にパリの個展に出展する作品が
窃盗事件に有ったという。
全ては鍵のかけ忘れが原因。この辺が一応後々の前振りになって
いるのか。

事態が進展したのは、出版会社の小原と行った喫茶店で窃盗事件
が起こっていた事。無くなったのは立花の描いた絵であり、
その絵の写真が携帯カメラで保存されていた点が大きい。

素人同然の強盗だったという点、現場に落ちていたボタン、
そして白い服しか無いはずの立花邸の洗濯機の中に黒い服が
含まれていた事実。

何故立花が一枚の絵に拘っているのかが分からなかった所だが、
梅野というモデルの失踪に何ら繋がりが有ることは想像できる。
しかし不完全な絵をさらしておきたくなかったというのはちょっ
と不可解か。せめて愛する人の絵だからとすればそれなりの
納得感が出るものかもしれない。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

立花隆平 …… 長谷川初範 (画家)
立花光恵 …… 日向明子 (妻、実家は資産家)
吉崎妙子 …… 秋山実希 (絵のモデル、隆平の浮気相手)
星野佳代 …… 朝倉亜実 (妙子の友人、花屋でバイト)
梅野正美 …… 石井里弥 (絵のモデル、5年前に山中で白骨遺体)
太田 …… 北山雅康 (所轄の巡査)
小原 …… 佐々木睦 (マロニエ出版・編集者)
谷沢 …… 津村和幸 (喫茶店BANFFのオーナー、骨董集め趣味)
勝枝 …… 村松恭子 (絵を欲しがる客)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)