相棒 シーズン6 (2007年度10月期・テレ朝) 脚本:櫻井武晴(1)(9)(14)(19)、戸田山雅司(2)(3)(10)(16) 西村康昭(4)、吉本昌弘(5)(15)、入江信吾(6) 岩下悠子(7)(8)(13)(18)、古沢良太(11)(12)、輿水泰弘(17) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_06/

第7話 空中の楼閣
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小料理屋"花の里"にいつものメンバーが集まる。
今日は美和子が執筆した"沈黙の森"の出版がほぼ決まった為に
それを祝うために集まった。出版は讃光社からのもの。明日
には正式に出版の契約を結ぶという。

しかし翌日、伊丹に連絡をもらった美和子は殺人現場に呼び出
される。亡くなったのは讃光社の編集者・勝村繁彦。頭部を
撲殺されて亡くなったが、遺体を引きずった後があることから
殺害現場から運ばれてきた者だとされる。
美和子は面通しし、遺体は勝村で有ることを告げる。勝村の
携帯の最後の着信が美和子だったのである。
薫や右京も現場にやってくる。美和子は昨夜7時頃電話し、
原稿を送ったという。勝村の手が赤く染まっているが、それは
恐らくインクではないかと美和子は告げる。

出版社に話しを聞きに行くと、勝村を恨んでいるものは多数
居たという。出版社でも異端児だとし、数日前にも庄司タケル
と揉めているのを目撃されていた。タケルはベストセラー作家
で執筆本"Bitter Love"は数百万部を売り上げているという。
しかしタケルの編集者は勝村ではなく日高であると聞かされる。
何故接点のない作家と編集者が揉めていたのか?
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勝村は何故作家・庄司と揉めていたのか。
そしてそれが殺害の動機なのか。

まさかの美和子絡みの事件。
伊丹が冒頭で美和子の事を"亀子"と叫ぶところが笑えた。

結論から言うと例え今回の被害者・勝村が厳しい視線を持って
いたり、仕事に信念を持っていたりしても、あれじゃ殺害される
のも無理がないなという感じの結末だった。
普通他人の作品を身勝手に手を加えるものなのか。

今回は人間として見下す者、見下される者の優越感と劣等感
の二つの要素がドラマの演出して加味されて面白く描かれていた。

ドラマを見ていると美和子の小説を元に汚染を暴こうとしていた
エリセ化粧品の関係者が殺害に及んだのかと思わせた。
映画化に関して阻止しようとしていた動きを止めるための犯行と
してはやや弱い面が有ったし、庄司自身が殺害するにしても
あれだけの事で作家本人が殺害するとは考えづらい。

まさか原稿から殺害犯が特定するとは思わなかった。
原稿に書かれた文章を知り得ることで被害者と接触していた事を
分からせるなんて面白いなと思う。
しかし犯人は何故あの絵を取りに行ったのだろうか。

最後に庄司に花を持たせた点も面白く、彼が公務員を嫌っていた
理由が過去にあったという点もとても興味深い作り。
そして何故彼が金に執着しているのかも全てそういった境遇から
生まれている点は良くできていたね。どんな人であれやはり
生まれた土地のことは気になるのか。

化粧品会社の広報の七森美江さんが色っぽかった。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

庄司武 …… 村上淳 (芸名はタケル。作家)
日高正吾 …… 吉見一豊 (庄司の担当編集者)
勝村繁彦 …… 大鷹明良 (被害者、讃光社編集)
安藤芳樹 …… 菊池健一郎 (小説の表紙絵・装幀家)
早乙女佳子 …… 七森美江 (エリセ化粧品)
ナナエ …… 由良有里紗 (女優、"Bitter Love"主人公役)
高丸周吾 …… 石原誠 (男優、"Bitter Love")

水上雅人、佐々木征史、末広ゆい、脇田惠子、大峯麻友
内田里美

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)