相棒 シーズン6 (2007年度10月期・テレ朝) 脚本:櫻井武晴(1)(9)(14)(19)、戸田山雅司(2)(3)(10)(16) 西村康昭(4)、吉本昌弘(5)(15)、入江信吾(6) 岩下悠子(7)(8)(13)(18)、古沢良太(11)(12)、輿水泰弘(17) http://www.tv-asahi.co.jp/aibou_06/

第17話 新・Wの悲喜劇
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平成仕置き人の書き込みを目にする夫。
妻の寿々美は朝から夫・晋三の事を殺害する妄想に刈られる。
包丁を手にすれば夫を刺すことしか頭になく、紐を手にすれば
首を絞めることを妄想する。
そんな中夫は出社後妻に電話し、鍵を忘れたことを告げる。
妻は背広のコートに鍵が入っていることを確認。夫は21時頃
帰宅すると告げる。

薫はスーパーで買い物をしている時に寿々美と逢う。
寿々美は薫の部屋の上の階に住んでいる住民で有った。
一緒にアパートに帰宅すると右京とたまきがアパートの前にい
た。美和子がスキーで足を負傷し、苦労しているのではないか
として見舞いに来た二人。寿々美は右京が薫の上司だと知り、
犯罪の検挙率について尋ねる。昭和の時代は60%を誇っていたが
現在は30%台に落ちている事を聞かされる。しかし殺人事件に
置いては90%台をキープしているとの事。

たまきは美和子の事を思い、豪華な食事を持参してくる。
やがて薫の家には角田も心配してやってくる。

そんな中上の階の白鳥家では事件が起ころうとしていた。
帰宅した夫に食事を取らせた後、風呂に入る夫に対して、
浴槽に人が入れないほどの熱湯を入れておき、妻は通販で購入
したドライアイスを使って熱湯の中で放り込む。呆気にとられ
る夫。入り口のドアを閉じて部屋の中では二酸化炭素を充満さ
せ夫を閉じこめたのである。夫が二酸化炭素中毒で意識朦朧
とする中、彼を熱湯に放り込み全身を火傷させて殺害するの
だった。救急車が来たときにはまだ息が有ったが、病院で息
を引き取ることになる。

右京と薫は鍵を掛けずに出掛けた白鳥家に泥棒が入らない様に
留守番するという名目で部屋に侵入し色々と現場検証を行う。
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シーズン5の13話 「Wの悲喜劇」と同様に、薫のアパートの
住民が犯罪未遂を行うと言うもの。
面白いのは捕まったのが夫という事実だろうか。

「Wの悲喜劇」の時には美和子の不気味なピンクの料理が振る
舞われた話だったが、今回は流石たまきさんと言った感じか。

すぐに現場検証をしたお陰でほぼ完璧に物証を掴み、寿々美の
事を追いつめることが出来た。ドラマで良くできているのは
風呂場で何が有ったのかを調べるというよりも、その当時の
寿々美の足取りを理論と物証で固めて問い詰めていく点だ。

真っ先に目についたのは、浴槽からリビングにいくまでに有る
水浸しの足跡。
何故かリビングは一切濡れていない事。
また電話についても携帯電話に送信した記録が残っていない点
も上手く利用されている。
人は急を要するときにどんな行動を取るのかという分析が上手く
為されている結果、納得できるだけの答えを用意している。
全ての可能性を潰していき、最後は角田の目撃証言で全ての
やりとりは終了かと思わせたが、実は全ては夢だった。

逆に今度は妻が暴漢に襲われることになり、夫の容疑が疑われる。
こちらは犯人が捕まったこともあって簡単に自供を引き出すこと
が出来たが、犯人の逃走は結構ひっぱった感じだね。

殺意を感じていたから先に殺そうと思ったという夫。
そこまで分かっているのならば離婚すれば良いのにね。
妻の離婚の理由も現実的には有り得ない感じのオチだが、まぁ
それは仕方がない。
中島知子さんの演技中の顔がとても意地悪そうな顔をしていた
のが印象的だったな。

杉下右京 …… 水谷豊
亀山薫 …… 寺脇康文 (警視庁の運転免許試験場)
奥寺美和子 …… 鈴木砂羽 (帝都新聞社会部記者)
宮部たまき …… 高樹沙耶 (小料理屋"花の里"。元右京の妻)

伊丹憲一 …… 川原和久 (警視庁刑事部捜査第一課員)
三浦 信輔 …… 大谷亮介 (警視庁刑事部捜査第一課員)
米沢 守 …… 六角精児 (鑑識課)
角田 六郎 …… 山西惇 (組織犯罪対策部)
内村 完爾 …… 片桐竜次 (警視長)
中園照生 …… 小野了 (警視正)
小野田 公顕 …… 岸部一徳 (警察庁/警視監)
西肇 …… 六角慎司 (捜査第二課員)
芹沢慶二 …… 山中崇史 (捜査一課。伊丹の後輩)

大木長十郎 …… 志水正義
小松真琴 …… 久保田龍吉

白鳥寿々美 …… 中島知子 (妻、夫に殺意を感じる)
白鳥晋三 …… 徳井優 (夫、妻とは離婚したくない)

たつづきくみ、関根裕介、杏樹、村田尚史、新虎幸明

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)