レストランでの食事の帰り、颯乙の事を思わず抱きしめる
朝日奈。彼女も彼の中に俊介を見つけて強く抱き返してくる。
我に返った朝日奈と颯乙は気まずさばかりを残し別れる。
颯乙は未だ忘れられない俊介のこと、そして朝日奈の中に
彼を見つけることで無性に切なさを感じていた。

ドラマは早くも一つ目の佳境を迎えようとしている。
趣味としては悪いのかも知れないが、朝日奈の中に
小木の姿を見つけて怪訝な表情を見せて迷走する颯乙の姿を
見ている瞬間がドラマとして面白かった。朝日奈が小木だと
思っても本人には言わず(言えず)に観察するようにそっと近づ
いている時がドラマの醍醐味でも有ると思う。
今回はそれを破棄し、きっぱりと本人にその思いを伝えてしま
った。

絶妙なのはやはりエレベーターが止まるシチュエーションの
タイミングの良さだろう。
見方によっては神様が仕組んだイタズラにも思えたが、霊的な
モノが颯乙の周りにいることを感じさせる演出でも有ったり
して、彼女が朝日奈に心のウチを伝えるのに説得力を与えた。

雛の存在も実に面白い。
彼女の役割として朝日奈と颯乙を結ばせようとしているような
感じだが、事はそんなに単純ではなく、大人っぽい一面と同時
に子供っぽい単純さも秘めている感じがする。年上っぽい男子
生徒に片思いしている姿なんて可愛らしかったです。

guest
えんじ則之、小須田康人、染谷将太、庄司麻衣

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)