"恋人を探してやるなんてデリカシーが無かった"
新米医師秋生に医師と患者の関係を説かれて落ち込んでいる
であろう美緒に優しく声をかける兄・和樹であるが、本人は
強がっているのか全く関係ない素振りを見せる。

嘘の付き方のレクチャーに於いて、自分の心情を語ってしまう
面白い展開で締めくくられた今回。
来週にそのオチは持ち越しなのかなという位プッつりと切られて
しまった。勿論嘘だと言っても嘘に非ず、上手い告白の仕方
だと思う。ナンパ男が上手く心の中にすり込んでこようとした
が、すんでの所でセーブをかけた美緒の心寂しい一面が見られた
場面でもある。

病気の妹に甘やかせすぎたと反省する兄。
美緒の我が儘ぶりも自分自身の内面への強さから来るもの
ではなく、見守る兄の存在有ってのものだろう。
怒る態度の中に親友の存在を加味したことによって、余計に
美緒の心の中に寂しさを際立たせた気がする展開で、実に酷。
更に兄が秋生に願い出て美緒に優しく接してあげてくれ
なんていうもんだから、余計に惨めになるではないか。

最後のシリアスな展開に途中のコメディ要素が程よい感じに
中和された。二階堂勝もまた美緒の病気を勘ぐり始めたが、
いつまでも隠し通しておくには難しそうだ。

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大東俊介、児玉頼信、永野宗典、渡部いずみ、志摩夕里加

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