第6話 今、恋が生まれる

些細な兄妹ゲンカが発端で病院で一夜を過ごすことになった美緒。
前夜、秋生先生に自分の気持ちを告白してしまったことを後悔する。
翌朝、秋生が真剣な眼差しでその返答を返そうとするのだが、
美緒はその場の雰囲気に耐えきれず出て行く。

台風という機会を利用し、お互いの気持ちを急接近させた話し。
これまで一人の患者として彼女を見ているのか、女性として見て
いるのかその違いはよく分からない点も有るのだが、その女性が
命の危機にさらされた時に、答えが見つかってしまうという
何ともお洒落な展開だ。

一日一日をかみ締めるように生きている美緒にとって、時間など
無いはずなのに、一ヶ月という期間が長く感じられる。彼女の
精神状態を物語っており良好な証拠なのかも。

和樹のエピソードは完全にかませ犬のようになったが、蓮子との
関係を描くには面白い話しだった。
和樹が居なくなったことにより、彼に対する蓮子の気持ちを随分
とかき乱す役目を果たしたのでは無かろうか。
また美緒にとって兄はどんな存在だったのかをこの中で上手く
演出されている。

再会した時の兄と妹。
晴れやかな顔でいて、それでいて照れくさそうに妹が恋について
語るシーンは、本当に理想的な兄と妹の姿を見た気がした。

guest
柴俊夫、池谷のぶえ、大澤亜季子、樋渡香保、杉本妃音奈

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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