第9話 行くな、妹よ!

美緒は秋生先生に迷惑をかけまいとして予定よりも一ヶ月早く
帰国することを決意する。辛い別れになることが予想される為、
先生に帰国する事実を伝えぬまま出国しようとするのだが..。

美緒にしても和樹にしてもお互いの事について陰で画策する
話しだった。互いに心配し有ったり、痴話ゲンカのような言い
争いをする場面を見れば、二人の兄妹の絆が引き立つ内容と
いった感じか。

仕事と家族や友人の幸せを一緒くたに扱い、どちらの幸せも
捨てきれない和樹の優柔不断さと、逆にそれが長所になって
いる点が、このキャラクターの良さにも繋がっている。

今回はそんな和樹の中での色んな苦悩する場面で見られた。
立ち向かうべき壁に正面から向き合うことの必要性を説く彼の
体育会系らしい行動力によって、気持ちの伝達係役を演じた
訳だが、携帯電話が普及するこのご時世にすれ違いを演出する
のも至難の業だと思う。

意外とオーソドックスに空港での別れのシーンの撮影感じだが、
携帯電話を封印した効果が意外なところで発揮され、和樹の
存在が美緒に足止めを喰らわせる役目を果たした。

一応踏ん切りを付けて帰国する事を決意した訳だし、ここで
再び戻ってくるとバツが悪いというか、気持ちが宙に浮いてしまう
のではないかという心配が有るが、一応は結果オーライって事に
なるのかな。

guest
児玉頼信、青木一、川澤春、大島由香里

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system