第11話 天国から来た手紙

50%の確率の手術なんて受けたくない。
急に恐くなった美緒は正直にその思いを秋生にぶちまける。
先のことより現在が大事だという彼女。しかし和樹に説得され、
いよいよ手術を受ける事を決める。ただ一つ、最後の我が儘を
語り始めた。

ほぼ想定内の出来事の中で進行した印象だ。
ファーストキスに込められたものがもう少し印象的な展開を
生むと思っていたが特にそうでもなかったし、最後の思わせぶりな
手紙から察するに悲劇的な展開を予感させるも、やっぱり
成功してしまった。
日本のドラマで最後に来て亡くなるなんてことはまずあり得ない
ので、案外手術の結末については冷めた見方をしている人も
多いのでは無かろうか。

それぞれの行動が互いに及ぼす影響力の強い内容だった。
和樹がパリ行きを決意したのも高木蓮子先生の言動による所が
大きいわけだし、二階堂勝が独立を考えるのも和樹による所が
大きいのだろう。

ドラマとして一番興味があったのは、美緒の我が儘である
最高の写真を撮って欲しいと言われたときに何を持って最高に
するのかにあった。この部分、ファーストキスに引っかけて
演出するのかと思っていたが、特に関わり合いもなかった。
死期を前にした両親を喜ばすかのような結婚/ウェディング
ドレスをもってきた事は何を意味するのだろうか。やはり女性
が一番輝くときの映像って事なのか。

斉藤はるなと一緒になれない理由も本人には語られず、やや
消化不良でもあるが、行動を見れば明らかなので仕方がないか。
しかし和樹は設定上28歳だが蓮子は33歳。色んな意味で急いで
あげないと少し可哀想な気もする。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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