ハゲタカ -Road to Rebirth-

脚本/林宏司
出演/大森南朋、柴田恭兵、栗山千明、松田龍平、中尾彬
宇崎竜童、神山繁、志賀廣太郎、三谷昇、小市慢太郎
津村鷹志、中原丈雄、嶋田久作、佐戸井けん太、ティム
イアン・ムーア、太田緑・ロランス、大関真、杉内貴
永島暎子、椎名泰三、鈴木希依子、本田誠人、堀正哉
山口みよ子、森谷あかり、鈴木ひろみ、小林節子、ハルカ

3話/宮川俊二、矢島健一、光石研、沼崎悠、ヘイデル龍生
佐藤旭、長谷川ほまれ、若杉宏二、白土直子、大竹浩一
赤沼正一、塩谷知子、平山陽祐

http://www.nhk.or.jp/hagetaka/

第3話 ゴールデン・パラシュート

瑞恵を解任し伸彰を社長に据えた新体制でスタートする。
民事再生を申請し、新たなスポンサーの下で再びサンデー社は
事業を開始する。スポンサーに名乗り出たのは、投資会社で
あるIRON OX。三葉の息の掛かった会社であり、実質三葉銀行
が指揮を執る会社。更に先の改革のテコ入れの際出し抜かれた
ホライズンも投資に名乗り出る。二つの企業に下されたのは
競争入札。高い金額を提示した方が、サンデー社のメインス
ポンサーとなることになった。

190億という企業価値が算出されていたので、入札の際少しずつ
値段が跳ね上がり、互いの駆け引きを面白く眺めることが
出来た。それと当時に三島を絡めて横領の問題をタイミング
よく挿入し、二つの側からドラマを上手く盛り上げたと思う。

世間やマスコミからも鷲津の掲げている拝金主義に対して
激しいバッシングが有る中で、三島の言葉が二人の人間の心を
大きく揺さぶっている。

その揺さぶりが金額がつり上がっていく事に上手く効果を発揮
し、芝野の中から良心を引き出す事に成功したのかも知れない。

マネーゲームが行われる中で、完全に蚊帳の外へと追いやられ
ているサンデー社だが、ちょっとした親子の愛情物語がドラマ
の中に潜んでいるなど面白い作り。ただそれでも展開の流れ
からするとちょっと薄味でどうでも良いような扱いではある。

ドラマとしての面白さは起業の為の資金を集めている西野治
の存在かも知れない。この人と三島はバブルに踊らされた家族
を持つ身であり、二人とも共通した境遇にある。三島が西野治に
色々と心境を嗅ぎ廻る不思議な光景が続く中、互いに真っ白の
中からの再スタートであり、複雑な心境が存在している。
西野治は企業を興すと言っていたが何をやろうとしているのかも
気になるところだ。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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