ハゲタカ -Road to Rebirth-

脚本/林宏司
出演/大森南朋、柴田恭兵、栗山千明、松田龍平、中尾彬
宇崎竜童、神山繁、志賀廣太郎、三谷昇、小市慢太郎
津村鷹志、中原丈雄、嶋田久作、佐戸井けん太、ティム
イアン・ムーア、太田緑・ロランス、大関真、杉内貴
永島暎子、椎名泰三、鈴木希依子、本田誠人、堀正哉
山口みよ子、森谷あかり、鈴木ひろみ、小林節子、ハルカ

5話/蟹瀬誠一、谷本一、薄宏、眞島秀和、児玉謙次
浅沼晋平、中山克己、加世幸市、山田貢、天川真澄、青山義典
小林千鶴、半田あい、長谷川貴志、市川孝樹、笹川奨
鈴木重輝、松本藍果

http://www.nhk.or.jp/hagetaka/

第5話 ホワイトナイト

株主総会での敗北を受け、ホライズンの次なる戦略はTOBに
よって経営権の奪取に有った。その準備を行う中、彼に近づく
男・西野治。西野旅館の息子であり、現在新興IT企業(ハイパー
クリエーション)家の社長として成長していた。彼は大空電機
買収に関してホライズンと提携を持ちかけるが、鷲津はそれを
拒否する。すると彼らもTOBに参入することを宣言した。

金に踊らされる二人の人間の末路を描いた話し。

外資ファンドという事でこれまでは少なからずホライズンに
対して良い印象を持っていなかったのだが、それ以上に胡散
臭い西野の登場に思わずホライズンの鷲津をしたくなる様な
展開になった。

西野の興した会社はインターネットの広告ビジネスによって
年商300億という巨大企業に成長した。なんといっても特徴的
なのは企業実態の見えない企業であること。
明らかに西野のキャラクターは、ホリエモンを想定して
描いたキャラクターだね。

鷲津が正統的な企業価値の算出によってTOBを仕掛けるのに
対して、西野の取った作戦は世論に同情を呼びかけ、外資
を日本の敵としてし向ける作戦だ。

ドラマとして面白くなった要因として、鷲津の行動が本社の
指示によるものではなく、自らの過去の穴埋めとして存在して
いる点である。

西野と鷲津のTVでの討論会。
西野が如何に空っぽな戦略を持っているのかが明らかになる。
しかし世間はどちらを応援するのだろうか。やはり世間から
見れば外資こそがハゲタカそのものと見てしまうのではなか
ろうか。

過去に西野旅館を乗っ取った事のある鷲津。
その時の姿が西野にとっては余程印象的だったのだろう。

しかしこのドラマ、インサイダー取引にて西野が都合良く
追いやられてしまったが、この件がなければ一体どういう事に
なったのだろうか。大して企業価値を見出すことも出来ない
西野がTOBを成功させたところで、その先が見えない所が
なんともいただけない。

しかしドラマとしては面白かったね。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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