第3話

小林桂樹の正妻である森光子が八千草薫の元にやってくると
連絡が入ったからもう大変...。

今回は、八千草薫と森光子が一つのフレームに入る楽しさが
あったし、八千草薫と木村多江が同じフレームに
入ったときは思わず"みーつけた"(イオンのCM)と呟いてしまった。

という冗談はさておき、森光子の登場はサプライズ的なもので
今回は二宮和也の父親を臭わせる男の存在を浮かびあがらせた
ことと、「坂下」の存亡に対する対局した意見の衝突が有った
という、このドラマでも一つのメインテーマが提示された事が
ドラマとしての主流だった。

全ての物事を受け止めている森光子の心の広さ。
死人に罪はなく、愛人にも罪はないと言いたげの、全てを見通し
それでも尚、低姿勢な彼女の人間性は驚くべきモノがある。

誑し込まれてしまったかどうかは分からないが、引っ越しを
決意した二宮和也の引っ越し先のアパートは高層ビルを計画
している会社関係のものでも有るって事で、スパイとして送り
込まれたハズの彼の脇の甘さが今後の展開の中でどう響いて
くるのかな。

また猫の多い町であり、石畳の細い路地を時折挿入するなど、
神楽坂の情景描写にも余念が無い。最近我が町ではノラ猫
なんててんで見かけなくなった事を思うと、こんなノラが今なお
居座る神楽坂の町並みは、こんな所からも風情のある町なんだな
と感じることが出来る。

guest
森光子、奥田瑛二

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system