第7話

ついに坂下が高層マンションの用地として売却する事を従業員
たちに告げる。

"一見さんお断り"の理由は、こういう常識を知らない客から常連客
を守るために有るんだろうね。

ドラマではクラブやキャバクラに間違えているような客を登場
させることによって、変わりゆく坂下、そして神楽坂の情景を
描いた話しだった。

昔は断ることが出来たこの手の客を受け入れなければならない
店側の苦悩は、古き良き時代の料亭の姿を否定するようで実に
寂しい感じがする。

横山裕が思わず暴れ出してしまったことは、店の体裁としては
気まずい事態では有ったが、女将や従業員を含め誰もが共感
出来る行動だったのだろう。まるで試合には負けたが勝負には
勝ったような誇らしい気分を味わせてくれるような演出で
良かったと思う。

二宮和也は思わず新坂下の戦力として勢いだけで快諾してしま
ったが、現在の坂下内での高橋克実の立場を見ると、すんなり
と受け入れてしまって良いものなのか迷うところが有るのも
当然かも知れない。

また黒木メイサと福田沙紀に囲まれ羨ましいくらいに幸せを
甘受している彼だが、結婚をダシに二宮和也を取り囲もうと
する坂下のやり方に、ちょっと恐いような気もする。

しかし普通ならば年頃の娘を持つ親ならば男性との付き合いを
否定するのが当たり前の事なのに、親が積極的に二人を結ばせ
ようとするところなんかはなんとなく微笑ましいなと思う。

guest
河原さぶ、山谷初男、佐石田一平、中原丈雄

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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