第9話 |
クリスマス・デートの件でエリを裏切ってしまった事に
よって店に顔を出しづらい一平。なんとか正月休みに突入する
までやり過ごそうとする。
クリスマスに引き続き、時季はずれの神楽坂の正月を描いた話し
だった。
元々神楽坂の変わりゆく情景に対して複雑な思いを巡らせて
行くドラマではあるが、この期に及んでも神楽坂を意識させる
ような演出で彩られており、徹底的なご当地ドラマに対する刷り
込み的演出が行われているのは凄い。まるで外国人に日本の
大晦日と正月を紹介する為のビデオのようだ。
納会での酒の席で愚痴をこぼす人々、田舎に帰郷する人々、
一年の収穫を確認する人など、ドラマでは上手く年末・年始の
日本人の姿を描き出している。
今回のエピソード。
少しずつ女将である八千草薫が壊れ行く様を描いた話しだ。
彼女の変わり様は神楽坂の土地柄が変貌していく様子と
共鳴してより物寂しげに感じる。
一平とナオミの様子を追いかけているときのハイテンションな
笑顔を見せられた故、余計感じる思いなのかも知れない。
今回も相変わらずナオミの父親の件を引きずっており、ヤクザ
の父親を思い描くが故に家族構成を質問する一平の様子が実に
可愛らしかった。
今回出番は少なかったが、クリスマスデートの件で一平と時夫
の対応に差を付けるエリの行動も何処か高校生らしくて可愛い
らしい差別化だ。
来週はいよいよナオミの父親が発覚するのか?
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)