雑誌社で働く松方弘子は、男勝りの編集者。
三日三晩働きづめの事も多く、ここぞと言うときには通常の
三倍もの仕事を一人でこなすことも有る。
そんな中、政治家の機密費流用の内部告発が有り、スクープ
を逃すまいと恋人との記念日をすっぽかして取材する。

決して私生活は犠牲にしたくはないが、仕事に精を出す主人公。
なんとなく主人公のスタンスが中途半端な感じもするが、現代
社会にはこういう境遇の働きウーマンが多いという事だろうか。

特に働く女性として目新しい要素もなく、ドラマとしての売りは
いざというときに女性が男性モードに転換するという二面性だ。

ドラマとしては成立しているが、イマイチ面白く感じないのは、
ドラマ視聴者のターゲット層を絞った様な主人公像だからだろう
か。同じ様な境遇にある女性には共感を得るのかも知れない。

28歳という結婚適齢期の女性が仕事と恋人の両立に悩むという
設定も乱発し過ぎてどうも食傷気味かな。

速水もこみち演じる田中邦男が仕事に対して無気力を装う。
そんな彼がパートナーであり先輩でもある彼女の働きっぷりを
見て感化されていくことは明らか。

今時の生き方の提言してを描くにしてもどうも当たり前すぎる気が
して、ドラマとして現実社会をただそのままに映し出している
様な感じ。

それにしても延長にする必要は無いと思う。
初回と最終回を延長放映するというのは日本ドラマの悪式慣習に
なりつつあるなぁ。

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夏木マリ、勝部演之、寺部智英、畠中正文、山村勇人、青山玲子
鈴木礼央奈、鈴木伸、後藤正興

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)