張り込み中の菅原がストーカーに間違われて通報された事から
張り込み時には女性を同伴させる事になる。
マユが選ばれるが、あまりに使えないために菅原は彼女を
追い返す。

芸能人の私生活を暴き出すゴシップ記事。
人々がそれを求めるからそういう仕事が有るのか、それとも
生活の為・金儲けの為に働く人が居るからそういう仕事が
存在するのか。

ドラマではその存在を美化しているが、やっていることは人間の
尊厳を無視するような外道のやる事に近いわけで、なんだか上手く
言いくるめられた感じがする。

伝えたいことが有ったとしても読まれなければ意味が無く、また
伝える手段を確立していなければ成立しない職業故、仕方なく
存在しているという責任を転嫁するような結論だが、そんな
モヤモヤ感を正義感や信念という言葉で上手くまとめるような
展開だった。

今まで脇役だった菅原というキャラクターの深層にせまる
様な展開でなかなか興味深い。
一枚の絵で納得させなければ意味がないという、有る意味
張り込み班としてのプロ根性が備わっている。自分でもやりたく
は無い仕事なのにここまで執着できる理由に、上手いこと焦点
を定めたことが今回のドラマの良さなのかも知れない。
口は悪いが責任感の強い骨太の人間の強さが上手く表れていた
と思う。

それはそうと恋愛のすれ違いが大事に発展しそうで恐いね。
そろそろお互いの事を考える時期で、今のオレは彼女にとって
必要な存在なのか自問自答している彼の姿がとても印象的だった。
苦悩している弘子の姿を視聴者は知っているし、彼のことを
頼りにしている彼女の姿も何度も見ている。そんな微妙なすれ
違いが別れに発展しなければよいが、その辺のもどかしい展開
がやっぱりドラマなのだろうね。

guest
三浦浩一、松田賢二、比嘉バービィ、松本じゅん、西山宗佑
大塚和彦、重信香織、若林正

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)