第10話 父の思い…私はきっと頑張れる!!

父親・征治から一通の手紙が届く。
出張の序でに娘の様子を見に来るという。
創刊20周年増刊号製作のためのチーフとなった弘子は忙しい
時にきた父親を煙たく思っていた。

今回のテーマは家族だった。取り分け父親と娘の関係を中心
に描いた話しだ。

働きマンとしての原動力に恋愛は欠かすことが出来ない要素
として結論づけられたものが有るが、今回はそれにプラスする
形で存在するものだと思う。

いつまでも子供扱いする父親に煩わしさを感じる娘であるが
安心して仕事が出来るのもまた父親や家族の存在無くしては
語れない事。陰ながら支えてくれる愛情を年賀状や朝食に
よって表現し描いた話しだった。

弘子は結婚適齢期という事もあり、本人にとって見ればこれ程
煩わしいものは無いのかもしれないが、相手を気にする父親の
可愛らしい一面も見られた。

父親の言葉を鵜呑みにしつつもそれを気にしている彼女も居る。

昔は週刊誌「時代」も気骨に溢れていたという父親の言葉。
週刊誌は新聞とは主旨が違うことは明らかで、その違いを描き
つつ、ドラマでは最も活躍を見て貰いたい人に自分の仕事を
認められることで、彼女自身の意地と気骨心を描いたのでは
無かろうか。

今回上述したとおり家族がテーマの話しだが、裏のテーマが
存在するとすれば、時代による変遷だろう。
週刊誌「時代」は昔と比べれば明らかに社会性を失っている。
芸能ネタやグラビアなどに紙面を引き裂かれているのが現状だ。
トンネル崩落事故を見つめる野次馬達の異常性など現在を
象徴する事例をドラマでは幾つか掲げている。
しかしその様な中でも普遍的なものがあるとするならば、
今回描いた親子の愛情なのだ。テーマが鮮明に抽出される様に
ドラマでは上手くシナリオを構成している。

いよいよ次週は最終回。
新二からの電話は果たして何を意味するのか。

guest
小野武彦、中村英香、小山田昇、池田宜大、磯部重一
池浦后子、永原陽子、高橋たか子、神元結莉、新居祐一
長部努、北村佳織

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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