第7話 涙と抱擁のワケ

花園ゆり子の漫画がマンネリ化し売り上げが微妙に減少する。
ドラマ化の企画に乗って再び人気を取り戻そうと画策する話し。

前回のサイン会騒動以来、堺雅人の様子が可笑しいことに気が
つく。今回はそんな彼を中心に家族と花園ゆり子の関係性を描いた
話しだった。

堺雅人の揺れ動く心情がなんとなく分かりづらい。
今回の彼が沈黙を貫き通す本当の意味は何だったのか。

釈由美子の事を好きになったが為に、"花園ゆり子"が解体の危機に
面してしまうことを恐れた為の行動なのか、それともこれまでと
同じく少女マンガ家としての"花園ゆり子"のイメージ像を守るため
の行動なのか。
自分だけが抜け駆けしてしまう事を恐れた為の行動なのか、これ
まで上手くやってきた家族に対する変化を恐れる余りの行動なの
か。
そういったものが何一つ解消されないまま進行してしまう点は
やや感情移入しづらく、ドラマとして見づらかった。

ただ一貫して"花園ゆり子"というキャラクターの正体について
焦点が当たっている点はドラマとしてのスタンスが見て取れる。

他人の人生を狂わせてまでそんなものの正体に拘る必要が有るのか
を考えさせた点や、正体がばれる事への影響力を考えさせる点
では、今後の展開を示唆しているようで、ドラマとしても興味
深く映る。

作品性を守る釈由美子の行動は素晴らしいのだが、今回の
ドラマではややドラマの中のエピソードと合致していない感じだ。

guest
光石研、水越日麻、工藤晴香

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system