第2話 恋をするのも命がけ 干物女とラブメール

同じ会社の同僚であるマコトが小さなパン屋 『朝倉屋』 の
リノベーションを提案する。利益が少ないために初めは企画
として取り合おうとはしなかったものの、利益では無く求める
のは仕事として価値が有るか無いかだという蛍の言葉に感化
され、企画案が通ることになる。

干物女・雨宮蛍の人物造形の良さが光る為に、ドラマとしては
安心して見ることが出来る。彼女の言動の一つ一つが愛くるしい
し、何時までも見守っていたいキャラクターだ。

更にそんな彼女にツッコミをいれる高野誠一のキャラクターも
実に良くできている。藤木直人と言うと近年では、ドラマ
「ギャルサー」での似非インディアンの印象が強いが、あの中で
演じた正義感の強い浮世離れしたようなキャラクターに何処か
通じる所が有るから不思議だ。

携帯メールを使ったやりとりがドラマとしてシナリオに上手く
緩急を付けている。
まともな恋愛をするのが久しぶり故に彼女のリアクションは
とても初々しく、感情表現に溢れた対応をするところが見ていて
清々しい。

簡素な返信を"自衛隊みたいな返事"と表現したところで思わず
笑ってしまったし、その後台風避けの雨戸を取り付けている所の
高野とのやりとりは、くだらなさの中にも何処かコントとして
光る所があった。

また今回仕事をすることになる町中に佇む古ぼけたパン屋の存在。
何処か彼女自身の存在と見立てて演出した話しで、実に良くでき
たシナリオだった。

guest
黒谷友香、島ひろ子、水田芙美子、折井あゆみ、河内孝博

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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