第12話 オレたちが守る!

芦屋瑞稀が落としたパスポートを拾ったのは花屋敷ひばりだった。
男子校に女性が紛れ込んでいるのを知った彼女は、三寮長の
難波南、天王寺恵、オスカー・M・姫島にそのことを告げようと
する。しかしそれを見ていた中津秀一は何とか阻止して口外される
防ぐ。

思った以上につまらなくはなかったモノの、やはり2時間は長すぎ。
圧縮して90分くらいにまとめて欲しかった。

ドラマとして興味深くなった原因としては、瑞樹の正体がバレて
しまう事に至る緊迫感と、それがバレてしまった後の生徒達の
リアクションとその影響力にある。

当然混乱するだろうし、こういう時こそ人間性やキャラクター性
が発揮されるという物では無かろうか。

中央千里が男性っぽく覚醒したり、逆に常に味方だと思っていた
関目京悟が素っ気ない素振りを見せたり、萱島大樹の様に
最初から分かって付き合っていたモノさえいる。

ダマされていると思えば誰でも最初は混乱し、受け入れ難いもの
を感じるだろう。

しかしそんな時、今一度"芦屋瑞稀"とは自分たちにとってどんな
存在だったのかを考える機会を与えた事。
それがやがては性別の壁さえ越える存在であると分かったときに、
今まで以上の関係を形成づける事が出来る事など、学園モノと
してはよく描かれている。

また芦屋瑞稀自身にもこの学園はどんな存在だったのかを考える
機会を与えたことが良かった。
ドラマでは確かに瑞稀は佐野にジャンプさせる事を第一に考えて
いたけど、実際には自分自身がかけがえのない時間を過ごせた
事を実感できなければ、彼女自身の存在の価値にも繋がってくる
からね。

しかし原秋葉と椿校長が姉妹だったとは驚きだ。

あと主役級以外の脇役の人、最後に瑞稀に一言別れの挨拶する
場面で出てきたけど全く分からなかったし、主役とはやはり格の
違いがある事を実感させた。

余談だけど、
正直このドラマ、視聴率だけは高いけど、制作陣は最高のドラマ
だと思って欲しくはない。一年に一回くらいは有っても良いかも
しれないけどこれが基準となって似たようなドラマが量産されると、
ホントに日本のドラマは見るモノが無くなる。
こんなドラマが視聴率を取れるのは日本と韓国の若年層くらいな
ものでしょう。もっと子供に媚びないドラマ作りを目指して欲しい。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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