裏社会を牛耳っていた“闇の帝王”権現三郎がハサミのような
凶器で殺された事件が時効を迎える。
容疑者は権現の内妻でホステスとしてもNO.1を誇る吉良深雪。
しかし彼女の行方は誰一人知らなかった。

いやはや凄い小ネタの応酬だ。
人生はこんなに小芝居に溢れているのかと言わんばかりの
小ネタの多さ。日常が全てギャグ化している。
会話がまた突飛もない話しの応酬だけど、そんな中に事件を
解決に導くヒントや閃きが存在しているのだから不思議だ。
研ぎ澄まされた感覚を持っていないと、この人たちの仲間には
なれないのかもかも知れないし、時効事件なんて解決出来ない。
そう思うと新人刑事・真加出は短期間でよく溶け込んだと言って
も過言では無い。

さて事件は行方を眩ませた女性の意図は何だったのかという事と
その女性の娘・綺羅が毛嫌いしているものの正体は何なのか
が話しのポイントか。

行方不明の女性が変装して逃げているだろう事は、女子トイレ
の事件やオカマであるノブユキ（堀部圭亮）の存在がナチュラル
にそれを示唆している。
また捜査線上にあがる"雪男おじさん"の存在が一つのヒントと
なっている。

ドラマは当然のことながらこんな事件よりも日常の時効課メン
バーたちの会話が楽しい。無理矢理取って付けたような事件の
顛末もこんな馬鹿げたやりとりの中で自然と中和され無味無臭な
感じを漂わせている。

今回良かったのは、霧山と綺羅が面会している所を偶然発見して
しまった三日月君のリアクションだった。
この場面に留まらず、霧山に好き好き光線を発している三日月君
の一方的なリアクションが何とも可愛らしい。

guest
市川実和子、銀粉蝶、志賀勝、矢沢心、村松利史、堀部圭亮
赤星昇一郎、森田ガンツ、葛原光生、棚橋ナッツ、しのへけい子
井上智江子、藤田京子、鶴田東、ウルスラ、会田剛也、志賀廣太郎
若井伸輔、古河実

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)