第4話 完全密室殺人と歌手になる女

自宅の書斎で女流推理小説家が殺された事件が時効を迎える。
完全な密室状態の中、胸に鋭利なもので刺された傷が死因となった
事件の真相は?

今回の脚本はケラリーノ・サンドロヴィッチ。

冒頭の不眠症三日月君の人形アクションからして大爆笑の臭い
が漂っていた話しであるが、やはり金11ドラマの良さは人形を
使うアバウトさにあるなという事を実感した。

小ネタが冴えを見せていたし、犬山イヌコを使った"早め亭"を
巡る一連のコント劇は、ドラマの中でも核になるべき要素で
面白かった。

サプライズ要素は、なんといっても三日月君の過去。
三日月君いじりの話しは基本的に外れはないと思うのだが、
関取だった過去は彼女にとって忘れたいはずで、そんな心理を
上手く利用したような過去の親友との話は良くできていたと思う。

推理小説家で有ることを利用したトリックでは有るが、
正直これを見破るのは無理だと思われ、メインであるはずの
時効捜査は少々結末で説明っぽくなってしまった。

しかし三日月君の歌手ネタだったり、浅野和之の髪型ネタだっ
たり、くだらない話しを面白く演出するのが上手いな。
これぞ時効警察って感じの内容だった。

それにしても助手の催眠術師は何故三日月君を歌手に仕立てよう
としたのだろうか?

guest
ともさかりえ、浅野和之、矢崎滋、犬山イヌコ、廣川二憲
村岡希美、千葉雅子、市川しんぺー、安藤玉恵、島田曜蔵
池谷のぶえ、佐伯新、佐藤真弓、長田奈麻、玉置孝匡
眼鏡太郎、今井彰一、大野真諸、久野みずき、土屋シオン
村松卓矢、向雲太朗、松田篤史、サムエル・ポップ・エニング

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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