“総武市のビバリーヒルズ”と呼ばれる高級住宅街・甲府町に
ある自宅で悪徳不動産会社社長・東吉田真一が殺される。
室内から金品が盗まれたことから強盗目的だとして捜査して
いたが、被害者に恨みを持つ人間が多く捜査は難航。時効を迎える。

なんといっても一番驚くのが監督・脚本を担当したのが
オダギリジョー本人だという事だ。俳優としての地位は有る程度
確保している彼も、作品を手がける側としての才能はどうなのか。
色んな意味で興味深い話しになった。

冒頭の三日月君の予知夢があまりにも演出的に凝りすぎていて
驚かされるのだが、それ以外はちょっとハイテンションな三日月
君の話しだったという印象しかない。

ただ冒頭の予知夢の中には色々と気になる要素が存在しており、
三日月君に語りかける男はなんと言っているのか、何故三日月君
が一人二役で出演しているのかなど、その後の展開を期待させる
作りになっている。

捜査を霧山ではなく三日月君がビデオカメラを片手に行うという
のは面白いアイディアだった。ツッコミ処も多いが、一番
面白かったのは、事件解決に何の関係も無さそうなケーキの
クリームを鑑識に出すところかも知れない。

で肝心の事件は、何故解決したのか全く分からなかった。
予知夢の中の分散されたヒントをつなぎ合わせることで核心
に迫るわけだが、あくまで夢を見たのは三日月君であり、霧山
では無いこと。おばあさんがウソを付いていると分かるきっかけ
を分かりやすい描いて欲しかった。

一番捜査解決に役立ったものは、容疑者が潜在的に左右対称な
ものを好むというものだが、出来れば部屋の中の装飾や持ち物
全てを左右対称にしなければならない。そうすることで
遺体の現状を見たときに納得いく物が出てくると思う。

そういえば大森南朋さんが1秒くらいゲストで出ていましたね。

余談だけど三日月君がハイテンションなお陰で、犬の散歩に
行くときにスカートの中身が見えそうなのでドッキリしました。
録画している方、確認をよろしくお願いします(ぉぃ)

guest
松田美由紀、河原さぶ、二階堂智、南ひろし、手塚裕紀
黒部弘康、大崎章、根上彩、サンチュ、大森南朋、渡利真衣
池田遥、加藤治子

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)