第10話 首相辞任!銀座NO.1ホステス最期の戦い!!

彩香の独立に当たり、父・尾上が保証人になったことに関連し
国会は騒然としていた。袴田議員が一億円もの不正融資だと
して激しく糾弾し始めたのである。国会は機能せず、マスコミは
ホステスを追いかけ回し、「佐和」は開店休業状態に陥る。

最終回は言うまでもなく上手くまとめた話で、ラストの二人が
一緒に過ごす海の近くの家などは、韓国ドラマのような二人だけ
の時間を実に上手く演出出来たと思う。

今回は特に尾上の誠実な一面がよく引き出された話だった。
前回本人に対して娘であることを認知したわけだが、今回は
公の場でそれを公表するという、とてもスリリングな展開が
用意された。

この記者会見が行われるまでに八方塞がりな状況を作り、
これでもかというくらい彩香に対して難問を突きつける。
その分、記者会見での尾上の発言が凜としてとても潔く見えた
し、展開を打開したときの痛快さはとても気分の良いものだった。

モニター越しに記者会見を見る梨奈たちの唖然とした顔は
まさにそれを象徴するかのようだ。

手の届く位置にいてもなかなか結ばれなかった直人と彩香。
短いスパンで描かれたドラマだったが、ようやく一緒になれた
時の心地よさと、直人が不治の病によって長くはないと分かった
時の惜しい気持ちはとても切なさを覚える。

これで女帝に慣れたのかどうかは分からないが、取りあえず
逆境からの成功記としてはよく描かれていたのでは無かろうか。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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