第2話

高炉建設する為に必要な物は、通産省の認可と建設費。
高炉建設を決めた木村拓哉は、必要な物を求めて奔走する。

万俵財閥内の確執はどことなく、韓国ドラマ「美しき日々」に
似ていなくもない。あのドラマは兄弟間の確執で有るもの
だが、肩身の狭い実母とそれを支える兄の構図を少し弄くり
回すと韓国ドラマが出来上がる。

今回は高炉建設に必要な二つのモノを求めて動き回る話しだった。

ドラマでは対局する二つの大きな流れがあり、そのぶつかり合い
が根底で引っ張り合いをしている為、ドラマが面白い。

既に前回書いたことだが、北大路欣也とその父親との確執だ。
勿論その父親は既に他界しているので、その代理戦争を
キムタクが受け負うことになる。

建設費融資の話にしても、北大路欣也の決断の中には、
銀行再編による表面的な意向と、そんな確執による対立点が
心の中で引っかかり、すんなりと認めるわけにはいかない。
勿論そんな意向が無くとも、そういった思惑があると思わせる
作りが見事なのだ。

今後は自分の血を引く山本耕史とキムタクの争いという代理人
同士の争いに発展していくのかも知れない。

鈴木京香も随分と高飛車な態度に出ましたね。
一族を支えているのは誰もが知るところだけど、キムタクと
争いに至る所なんか、完全に北大路欣也という人物を知り尽く
しており、彼女の美貌が彼を引き留めておけるという自信の
現れなんでしょうね。
例え美貌で引きつけられなくなったとしても、伏線として
仲村トオルとの関係を成就させる事によって、幾らでも
この争いの中に止まることが出来る。そういう意味では
良くできたシナリオだと思う。

このドラマ沢山の登場人物が出てくるけど、これらのメンツが
この二つの流れのどちらに味方するのか振り分けられていくの
かな。
万俵財閥が裏で帝国製鉄なんかに肩入れしてしまうと更に
ドラマが拗れて面白くなりそうなんだが、流石に1クールの
ドラマ内では争いも限定されるか。

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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