第3話 引き裂く運命

メインバンクが高炉建設の為の融資資金を減額した分の20億円
を如何に調達するのか。

こういう話しを一話で消化してしまうから、なんとなく安易な
解決法にも感じてしまう。約束の期限が無駄に消費されていく
切迫感が感じられなかったし、柳葉敏郎を頼った時点でどうせ
この人が融資するでしょ?と思った。
親友や父親に頼るのは別に良いけど、頼った時点でなんとかして
くれると思って居るであろう彼(鉄平)の安易な発想と判断力が
リーダーとしての資質を疑うようなキャラクター像を築き上げて
いる。

逆に今回は父親の存在の大きさを証明するエピソードでも
有った。成功や目的のためには人の死さえも厭わない冷徹さは、
まさに鉄平とは逆にリーダーの資質十分。

融資を減額した父親。前回見た限りでは、なんて了見の狭い
奴だと思っていたが、それは見当違いだった。
今回の展開では逆に息子を独り立ちさせる為の試練を与えた
感じに見える。

父が鉄平の中の見える祖父の影に苛立ちを覚えているようだが、
苛立つほど息子の存在が大きいとは思えないのが、このドラマ
の難点な所。やっぱり木村拓哉では役不足だったのだろうか?

guest
田山涼成

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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