第4話 悲しき裏切り |
世界進出への第一歩を踏み出そうとする中で、認可を受けた
ものの未だ高炉の無い阪神特殊製鋼の最大の懸念は、原材料で
ある銑鉄の確保に有る。なんとかそれを確保するために奔走
する話し。
父親と息子。
一見全く違う職種で働く二人は争う余地が無いように見えて、
実際には鉄工業と金融業と政治が面白い具合に絡み合い、
人脈を通しての対立の関係が露わになり面白い様演出されている。
木村拓哉を本物の息子のように慕う義父・西田敏行の政界に
対する顔の広さ、権力は彼にとって頼りがいの有るものだが、
逆にその力に依存する関係である限り、最大のウィークポイント
として存在している事も忘れてはならないこと。
今回まさにそんな一面を覗かせた話しだったと思う。
政界への有力なコネが有る父親と、それを失った息子とでは
争いにならないのではないかと気さえしてしまうが、もっと
身近な所に目を向けてみると、万俵財閥内での発言権や存在感
にも関わってくる。
そういう意味では西田敏行というカードを失った木村拓哉夫妻
は状況として最悪であり、今後存在を証明していくものが
身一本になり、本当の力が試される事だと思う。
このドラマ予告で先の展開を見せすぎている所がとても残念。
西田の父が倒れる事なんて2週間前から知っていたことだし、
今回彼が必要以上に優しくて権力を発した事は、失う事への
反動を意図している事が予見できてしまった。
それにしても改めて思うが俳優人が豪華ですね。脇役も豪華
なんだか凄い。
guest
峰岸徹、鰐淵晴子、石田太郎、松尾貴史、六平直政
大和田伸也、板東英二
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)