第2話 迷える女の出世と恋

年下の男性から大人にしては珍しく格好良い人だと言われる
早坂萌。本人の中では今の仕事を取ったら何をしていけばいいのか
分からない情けない女だと思っていただけに、意外に思う。

今の自分の生き方に満足しているのかどうか。
理想と現実とが重くのし掛かり、なかなか自分の思う様な生き方
が出来ない悶々とした気持ちを上手くドラマの中では表現して
いる。

ドラマの主人公は30歳。
30代に入りそんな自分の生き方に疑問符を投げかけ、自分らしい
生き方の模索をしているが、誰もが一度は経験する思いなのでは
ないかな。
そう思うとこのドラマの主人公にはとても共感が行くし、とても
リアルな現実と心情を描き出していると思う。

社会人になるという事は、我が儘を捨て我慢を貫くものなのか。
我が儘というと聞こえが悪いが、自分らしい個性的な生き方
がこの世の中では出来ないものなのか、ドラマの中では興味深い
葛藤として存在している。

我慢にも堪忍袋にもキャパシティが有るように、そんな社会を
生きて行く中で、この一線だけは超えたくない個人としての
限界点を超えたときに、目の前の仕事を全て投げ捨て、自分ら
しい生き方を求めることが出来るのか。今後とも主人公早坂萌
の言動には目が離せないな。

ただアダルトグッズを売る事にそんな限界点を感じていたよう
だが、個人的にはそれくらいの事が限界なのかなと思う。
確かに聞こえの悪い仕事だが、顔の見えない相手に通販を通して
売るだけだし、この辺の決断にはもう少し何らかの葛藤が欲し
かった。

自分には無い生き方をしている人の事が眩しく見えたりする
のかもしれないが、着実に生きている人を笑うことは出来ないし
高岡早紀演じる室野るり子の生き方に全く魅力を感じないので、
早坂萌の決断には正直それ程共感できるものではなかった。

秋山崇と奈々子の関係がとても興味深く映るが、勘違いかも
知れないが公式ホームページが立ち上がったときにヒントとなる
べきものが書いて有ったような気がするのは気のせいか?

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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