マンションに萌の母・幸子が訪れる。突然の訪問に居候している
崇を急いで隠し、平静を装う萌だった。

このドラマ、格言のように米倉涼子のナレーションで語る
数々の名言が良い感じだね。思わずメモって起きたくなる。

今回のテーマは大人とはどんな存在なのかを示すものだった。

なかなか結婚の相手を見つけられない萌。
母親からも結婚の催促が来る年齢で自分でも分かっているのだが、
そう簡単に割り切れるものではない。
意中の人は結婚しているし、この辺の事情がとても面白く演出
されている。

殆ど刺激のない毎日で恋愛に関してもかなりルーズになりつつ
有る萌だが、久しぶりに異性に対してときめく様な新鮮な感覚
を覚えた。

大人の条件とは他人の気持ちに察することが出来る人物。
職業柄とはいえ、顔色を伺うことの達人である柿崎祐介は、
彼女にとって自分にはない魅力を振りまく人であることは、
一目瞭然。この辺の設定は良くできている。

逆に自由奔放に生きる室野るり子は、既に大人になることを
諦めたようなキャラクターだ。自分の気持ちに純粋に生きて
いると豪語するが、端から見れば欲望を抑えきれない女。
相変わらずブランド価値のようにしか旦那のことを見ていない
感じもするが、そんな旦・信之もまた本当に救いようがない
性格をしている。まさに子供同士の結婚なのか。結婚する事
だけが大人ではないことを端的に示すものではないか。

居候の崇の言っている事は嘘だという奈々子。
この辺の真実は何処にあるのかも気になるところだね。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)