第8話 衝撃の夜別れの朝

31歳の誕生日を目前に控え、崇との共同生活は幕を閉じる。
昨晩に崇から愛の告白を受けたが、年齢差がネックとなり
断ることしかできない萌。崇も必ずいい男になって戻ってくる
と約束する。

崇と萌の関係を上手くリョウの話しにリンクさせた感じだね。

男性は時として女性に頼られたい意識が潜在的に存在する。
一人で何でもこなしてしまう萌にはそんな一面が欠けている
というのだが、流石に崇に甘えるのは難しい気がする。
年齢というギャップ。今回のドラマではその壁が予想以上に
大きく感じた。

一刻も早く一人前になるべく、我慢することを覚えた崇。
高校生活に戻った感じだけど、そんな生活に馴染んでいく
ウチに萌との関係も思い出にしか存在を見いださなくなるの
だろうなと思うとちょっと寂しい。友人と語り合う彼の
年齢に相応しい生活を見ているとそんな気がした。

るり子は相変わらずるり子ワールドを展開中。
不幸になることを考えるのが現実で、幸せになることを考える
のが幻想なのかというセリフは、鋭い指摘だと思う。
彼女のような考えが出来れば、日本も限りなく自殺が減るの
だろうね。
ただ思想は素晴らしいものが有るが、やっぱり彼女の行動には
地に足がついていない部分も多い。ドラマらしく彼女の現実的な
一面はバッサリと削除しているが、萌とるり子、互いに少しずつ
歩み寄れば必ず"幸せ"は向こうからやってくるはずである。

柿崎は、ついに離婚を語り始める。
自分が自分らしく居るためにそんな決断をした事だと思うが、
もう少しるり子に影響されるものがあると面白かったのかも。
これでも十分影響は受けているのか。

リョウの家族の和解は萌による説得が功を奏した。
居なくなって始めて気がつく大切な人の存在。
萌にとって崇がどんな存在だったのかが垣間見える瞬間だけど
やっぱりここでも年齢的ギャップが現実に立ち返らせるね。

しかし面白いのはどんな人間さえも保守的性格で拒んできた
彼女が高校生の崇を受けている現実だね。
高校生の何処に"幸せ"を見いだしたのか。年齢の壁が無ければ
告白を受け入れていたのかも知りたいところだ。
しかし誕生日のプレゼントは素晴らしいものでしたね。
ドラマらしくタイミングが良いというか彼女の心を完全に掴んで
離さない様なものになってしまった。

guest
山下真司

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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